韓国女性に恋した話④

彼女がアメリカを旅行し、私は日本でいつもの生活にもどった。

彼女からアメリカ旅行の写真が送られてくる。

それに対して、私がコメントするというやり取り。

 

離れていても留学中と同じようにメッセージを送ってくれる彼女に対して、本当に良い人なんだなと思った。

それから毎日のようにLINEのやり取りが続いた。

彼女が会社の大事な面接を失敗したときには、言葉を選んで励ました。

このときすでに友達以上の何かになっていたのかもしれない。

 

大学の休みが決まった。11月の下旬。韓国行きのチケットを予約する。

それを伝えるとほんとに喜んでくれた。

しかしながら、お互い友達という間柄である。

当然ながら「友達とくるの?」と聞かれるわけである。

正直私は一人で彼女に会いたかった。また留学のころのように二人で話したかった。

だから私は「聞いたけどこれないって」と回答したのである。一つ目のうそだ。

 

彼女は私が韓国に滞在する間、会社を休んでくれた。そして綿密に立てられた旅行計画をエクセルファイルでくれた。

どこまで尽くしてくれるのだろうか。

日本の彼女と違い積極性のある彼女に惹かれていった。

 

正直なところ、私も火遊びがしたいと感じていた。

長年日本の彼女と付き合ってきた。彼女は私の生活の一部であり、

当然のことながら大切な存在だ。

黙って合コンに行ったりした。女性からアプローチを受けたりしたが、

その都度彼女のほうがいいなと思った。友達経由で振ったりして、

本当に最低な男であったと自覚している。

彼女とはすでに恋愛をしているという感覚は希薄になってきている。

お互いに励まし合いながら生きている相棒と言った具合だ。

セックスにもなにも不満がない。お互い初めて同士から始めた。

毎回幸せな気持ちに包まれるし、本当にできた彼女だ。

 

しかし、今韓国女性と会うと、恋愛に似た緊張感を感じられる。

年上の余裕、外国人というミステリアスさ、端麗な容姿

に取りつかれ、あわよくばこの女性とも近づきたいと思い始めていた。

 

部屋にあるゴムを3つ取り出し、バックに忍ばせ韓国に向かうのであった。