韓国女性に恋した話⑤
初めての海外Wi-Fi。
飛行機でスイッチオンにし、早速彼女にメッセージを送る。
「いまついた」と。
するとあっちらからも「いまついた」とくる。
いよいよであった。留学から約2ヶ月。私は少々の緊張をしていた。
手荷物を預けていないので、荷物をかこむ人々をかき分けて、彼女が指定するゲートに向かう。
その前、飛行機内で課題をこなし、教授にメールする。
PCを起動して、ネットにつないでと。。10分ぐらいかかってしまったと思う。
彼女に一旦メールを送ろうか。まよったが、送るほうが時間がかかると思い、そのままタイプし続けた。
手早くPCをバックにしまい、ゲートを出る。
人前で演説するかのような緊張感があった。
顧客を待つツアーエージェントに混じって、彼女がいた。
カナダであったときとは違ったファッションで、きれいだった。
Long time no see!
そう言うと決めていた。
軽くハグをした後、「40分も待っている」と怒られた。
その後彼女が停めている車の駐車場に向かった。
車種はわからないが、シボレーのセダン。日本にあったら目を引くようなものだ。
私を空港からピックアップするとは聞いていた。自分の車かと思っていたが、どうやら自分の車は、マニュアルらしく運転ができないらしい。
そこでレンタカーを借りていてくれたのだ。
いい車だね!と。私は、初めて電車を見た少年のように、車の周りを観察していた。
座席に乗り込み、彼女が目的地をセットする。
そしていよいよ3日間の韓国旅行がスタートした。